歯が痛い、しみる……そんな症状がありましたらなるべく早く歯医者さんへ

虫歯はほとんどの方が経験したことがあるほど私たちにとって身近な病気ですが、虫歯について正しく知っているという方はそれほど多くありません。初期段階では痛みなどの自覚症状がほとんどあらわれない虫歯は、知らず知らずのうちに悪化してしまうのが特徴。「歯が痛い」「しみる」といった症状を感じたときには、すでにかなり進行してしまっていると考えられます。

虫歯や虫歯と似た症状が出る知覚過敏は、早期発見・早期治療が大切になります。気になる症状がありましたら、お早めに表参道駅から通える歯科医院「片桐歯科医院」へご相談ください。

虫歯の原因は何でしょう?

虫歯は、虫歯菌の働きによって起こります。虫歯菌がお口のなかの食べカスに含まれる糖分を分解して酸をつくり出し、その酸によって歯のカルシウム分が溶かされてしまうことで虫歯になってしまうのです。

虫歯は、「虫歯菌(の多さ)」「糖分(の多さ)」「歯質(の弱さ)」という3つの条件が重なった状態が長く続くことで、発症・進行のリスクが高まります。虫歯菌が活発に活動するのは食後30分ぐらいからといわれているので、食事をしたら歯磨きまたは口ゆすぎをする習慣をつけ、虫歯予防につなげましょう。

虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのはご存知でしょうか。これにはさまざまな理由が挙げられますが、その差を分ける要素のひとつが、「唾液の分泌量」です。唾液には自浄作用があり、食べカスを口腔内から洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたり、酸性に傾いた口腔内を中性に戻したりする役割があるため、唾液の分泌量が多いと虫歯になりにくくなります。

ただし、歯並びが悪く食べカスが溜まりやすい方、虫歯菌のエサとなる糖分を摂り過ぎている方、ダラダラ食べる習慣がある方は虫歯になりやすいので注意が必要です。

なるべく痛くない治療・できるかぎり抜かない治療を

なるべく痛くない治療のために

表参道駅近くの「片桐歯科医院」では、できるだけ痛みを抑えた治療を心がけています。「痛い治療がイヤ」という方の多くは、麻酔注射時に苦痛を感じていらっしゃるようです。そこで当院では「表面麻酔を使用する」「麻酔液を人肌に温める」「電動注射器を使用する」「麻酔量や時間をコントロールする」など、麻酔時の負担を和らげるための取り組みを行っています。

なるべく痛くない治療のために大切なのは、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療に努めること。トラブルを見つけるのが早ければ早いほど、治療にかかる痛みや負担は少なくて済むからです。「予防」によって虫歯や歯周病にならない健康な状態を維持できれば、治療時の痛みとはいっさい無縁になります。そのため、当院では定期検診の受診によってお口のチェックや歯のクリーニングを受けることをお勧めしています。

できるかぎり抜かない治療のために

当院では、なるべく歯を残すような治療に努めています。重度の虫歯になってしまった歯を残すための高度な治療、「根管治療」に力を入れているのもその一環です。虫歯治療の抜歯や歯周病で歯を失ってしまうと、お口の健康が乱れ、続いて全身の健康にも悪影響が及んでしまいます。60歳、70歳、80歳になっても歯とお口の健康を維持できるように、治療にも、治療後のメインテナンスにも力を入れています。

もちろん、症状によっては歯を抜いたほうがいいと判断するケースもあります。その際は、失った歯を補って健康へのリスクを抑えるために、患者様のお口に合った精密な技工物をご提供します。

虫歯の進行段階と治療について

C0:ごく初期の虫歯
C0:ごく初期の虫歯

進行段階

虫歯菌が出す「酸」によって、歯の表面のエナメル質が溶け始めた状態

症状

  • 表面が白くにごります
  • 溝が茶色に変色します

治療・処置

  • 適切な歯磨き
  • フッ素塗布
C1:エナメル質の虫歯
C1:エナメル質の虫歯

進行段階

歯の表面のエナメル質がさらに溶かされた状態です

症状

  • 茶褐色に変色します
  • 冷たいものがしみることがあります
  • 痛みはまだありません

治療法

  • 虫歯部分を削り、レジン(歯科用樹脂)を詰めます
C2:象牙質の虫歯
C2:象牙質の虫歯

進行段階

エナメル質の内側の象牙質に虫歯が進行した状態です

症状

  • 黒っぽく変色します
  • 冷たいものや甘いものがしみます
  • ときどき痛みをともないます

治療法

  • 虫歯部分を削り、インレー(詰めもの)で補います
C3:神経まで達した虫歯
C3:神経まで達した虫歯

進行段階

象牙質の内側にある神経まで虫歯が進行した状態です

症状

  • 大きく穴が開きます
  • ズキズキと刺すように痛みます

治療法

  • 根管治療してから歯の根を利用して芯を立て、その上にクラウン(被せもの)を装着します
C4:歯根まで達した虫歯
C4:歯根まで達した虫歯

進行段階

歯の尖端まで虫歯が進行した状態です

症状

  • 歯の大部分が溶けてしまいます
  • 神経が死に、痛みはいったん治まりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛み出します

治療法

  • ほとんどの場合、抜歯が必要となるので、抜歯後に入れ歯やインプラントなどの治療法を選択します

虫歯にならないためにできること

虫歯は原因とメカニズムがはっきりしているので、予防できる病気です。虫歯にならないためには、毎日の歯磨きが欠かせません。歯ブラシで落とせない汚れはデンタルフロスや歯間ブラシを使って落としましょう。毎食後の歯磨きが難しい場合は、口ゆすぎだけでも効果があります。虫歯菌がもっとも繁殖しやすいのが就寝時。寝る前には、しっかりお口のなかの汚れを落とすようにしましょう。

当院の予防歯科では、患者様一人ひとりのお口の状態に合った歯磨き方法をアドバイスしています。患者様の癖などをふまえて指導いたしますので、毎日の効果的なケアに活かしてください。毎日の歯磨きで落としきれない汚れについては、定期的に歯科医院での検診を受診し、歯のクリーニングを受けることをお勧めします。

~せめて口ゆすぎだけでも~

糖分を摂ると口腔内が酸性に傾くので、虫歯になりやすい環境になります。糖分を摂った後には、水を飲むだけでも虫歯のリスクを下げることができます。とくに乳歯は虫歯になりやすいので、お子様が甘いものを食べたりジュースを飲んだりしたあとは、なるべく水を飲ませるか、口をゆすがせる習慣をつけてあげましょう。

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