お口の健康を保つためにはなるべく歯を抜かない方がいいのです

虫歯によって黒ずんだり欠けたりした歯の見た目を改善するのは大切なことですが、それ以上に重要なのが、歯の機能を土台から回復させることです。土台の治療が不十分では、いくら見た目がきれいな詰めものや被せものを入れても、それを長持ちさせることはできません。

表参道駅近くの歯医者「片桐歯科医院」では歯の健康をつくる“土台の治療”を重視し、根管治療に力を入れています。神経や血管が通っている根管は細く複雑な形状をしているため非常に高い精度が求められますが、当院では患部を最大21倍に拡大できるマイクロスコープを用いて正確な治療を実現。せっかく装着する詰めものや被せものをできるだけ長く使い続けられるように、まずはしっかり健康な土台を整えましょう。

根管治療の重要性

お口の健康を守るためには、安易に抜歯を選択せず、なるべく「歯を残す」ことが必要です。そのためにはまず、可能なかぎり歯の神経を残します。虫歯の進行度合いによっては神経を抜かなければならないこともありますが、その際も歯を支える土台となる歯根だけでも残せれば、お口の健康を守ることができます。

根管治療の精度が不十分だと被せものを装着した後で再び根管内に炎症が起こり、結局は再治療が必要になってしまいます。根管の再治療は回を重ねるごとに成功率が下がっていくので、初回の正確な治療で再発のリスクを限りなくゼロに近づけることが大切です。

根管治療での取り組み

どんな治療でも事前の診断が重要です。とくに根管治療においては、根の状態をいかに正確に把握するかが成功の鍵となります。そのために当院では、さまざまな機器を使用し、精度の向上に努めています。

術前は根管治療が不良な状態だったため、となりの歯のインプラントに悪影響が出ないよう、根管治療を施しました。

マイクロスコープ
マイクロスコープ 細く複雑な形状をしている根管を肉眼の3~12倍の大きさに拡大して見ることができるので、歯科医師の勘や経験に頼らない、精密な治療が可能になります。虫歯に汚染された部分を残さず除去でき、薬剤による密封もきちんと確認できます。
超音波スケーラー
毎秒約2~3万回の微細な振動によって、根管内の細菌や切削片などを除去する超音波機器です。スケーラーという名前にあるように、歯石の除去にも使用されます。超音波スケーラーと次亜塩素酸などの薬を使うことによって、より精密な洗浄が可能になります。
ニッケルチタンファイル
ニッケルチタンファイル 当院では、歯の神経を抜くためにニッケルチタンファイルを使用しています。このファイルは、通常使用されるステンレスファイルよりも柔軟なので、複雑な形状の根管にも自在に対応できます。アメリカでは広く普及しているニッケルチタンファイルですが、日本ではまだ導入率が低いのが現状です。
来院回数の目安・治療の種類
治療内容 回数
神経を取った場合 1回
すでに細菌に感染している場合 2~5回(症例により異なります)
根管治療の再治療 2~5回(症例により異なります)
外科的歯内療法 1回
外傷を受けた場合の根管治療 2~5回(症例により異なります)
根管治療の費用
部位 料金
前歯(1根管) 50,000円
小臼歯(2根管) 60,000円
大臼歯(3根管) 70,000円
2回目以降の根管洗浄・根管充填 4,000円

※価格はすべて税抜表示です

精密治療後の歯を保存するために

精密治療後の歯を保存するために

精度の高い根管治療を行ったあとは、その歯の根を長持ちさせるためにも、良質なコアを装着することをお勧めします。

当院の根管治療例
虫歯に汚染されてしまった部分をキレイに取り除き、適切な根管治療を施しました。
薬剤が根管の尖端まで満たされていなかったので、しっかりと充填しました。
治療の流れ

STEP1.神経の除去

虫歯菌に汚染された組織(歯の神経や血管など)を取り除きます。

STEP2.根管内計測

専用の器具を使って根管内を成型し、根管の深さを測ります。

STEP3.根管内洗浄・消毒

細菌や切削片などが残らないように、根管内をキレイに洗浄・消毒します。

STEP4.薬剤注入

根管内に細菌が入らないように歯の根の先端まで薬剤を充填し、密閉します。

STEP5.土台装着

歯の根に金属またはグラスファイバーなどで土台を立てます。

STEP6.被せもの装着

土台の上にクラウンを装着します。

MTM

「MTM(Minor Tooth Movement)」は、歯並び全体を改善するのではなく、部分的に歯を動かして矯正する方法のことで、「部分矯正」や「小矯正」とも呼ばれます。たとえば、前歯のデコボコや軽いすきっ歯を矯正したいとき、前歯だけを動かせばいい場合はMTM治療で対応できる場合があります。

また、深い虫歯の治療の際、歯根が歯肉のなかにもぐってしまっている場合でも抜歯をせずに歯を強制的に引っ張り出してから治療することがあります。これは「歯のエクストリュージョン(歯根挺出:しこんていしゅつ)」といい、MTM治療のひとつです。専用装置を使って歯を牽引(けんいん)し、治療後に被せものをするので、治療後のメインテンスがしやすくなります。この歯根挺出をすることで抜歯を避け、歯根を残すこともできます。

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