歯周病は、細菌(歯周病菌)の感染によって引き起こされる炎症性の病気です。軽微な歯ぐきの炎症から始まり、徐々に進行していくと出血が多くなったり口臭が強くなったりして、最終的に歯周組織や顎の骨などが溶かされてしまうと、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は、高齢の方がかかる病気というイメージがあるかもしれませんが、実際には、20代や30代の方でも多くの方が発症しています。最近は小中学生といった若年層の歯周病患者も増加傾向に。初期段階では自覚症状がほとんどないことから、気になる症状が出たときには、かなり進行しているというケースも珍しくありません。気になる症状がありましたら、お早めに表参道駅徒歩2分の歯医者「片桐歯科医院」へご相談ください。
成人の5人に4人が歯周病のトラブルを抱えているといわれるほど、私たちにとって身近な病気です。しかし、どんな病気なのかをきちんと理解されている方は多くありません。そのため、放置してしまったり間違った対処をとってしまったりすることが非常に多いのです。歯周病をしっかりと治したいなら、歯周病について正しく知ることが欠かせません。
まずは以下の項目をセルフチェックしてみてください。
ひとつでも当てはまるようでしたら、歯周病の可能性があります。なかでも、体調が悪いときに歯肉が腫れるのは重篤な状態の一歩手前です。できるだけ早く歯科医院に行きましょう。
歯周病が関与している、または原因の一端となっているとされる全身疾患はさまざまです。
- 糖尿病
- 脳卒中
- 心疾患
- 肺炎
- 早産・低体重児出産
- ドライマウス
- 口臭
- 認知症
歯周病菌が血液を介して全身をめぐることで、糖尿病や高血圧症、心筋梗塞や動脈硬化、肺炎、早産や低体重児出産などを招いてしまうことがあります。また最近では、しっかり噛めなくなることで認知症の進行につながるという研究結果も報告されています。
歯肉炎 | |
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症状 歯ぐきに軽い炎症が起こった状態です。歯肉が腫れ、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)にプラーク(歯垢)が溜まりやすくなってきます。 |
治療法
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軽度歯周炎 | |
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症状 歯周ポケットが深くなり、歯を支える組織(顎の骨)が少し溶け出した状態です。歯磨きのときに出血がありますが、痛みはありません。 |
治療法
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中度歯周炎 | |
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症状 歯ぐきの炎症が進み、歯を支える顎の骨が溶け始めた状態です。歯周ポケットが4~6mmと深くなります。歯がグラつき、歯ぐきの腫れや出血もみられます。 |
治療法 |
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重度歯周炎 | |
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症状 歯周ポケットが7mm以上となり、歯を支える顎の骨が半分以上溶けた状態です。歯が大きくグラつき、膿が出て、痛みや口臭がさらにきつくなります。悪化が進むと最終的には歯が抜け落ちてしまします。 |
治療法 |
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治療前の様子 歯ぐきが下がっている状態です。 |
治療中の様子 外科処置を行っています。 |
治療後の様子 縫合を行いました。 |
表参道駅徒歩2分の歯医者「片桐歯科医院」では、マイクロスコープ(顕微鏡)を用いて肉眼では見えない細かい部分まで正確に治療を行います。人の手によってプラークや歯石を除去すると、歯の表面に細かい傷をつけてしまい、そこが歯周病菌の温床になってしまうことがあるのですが、当院では「超音波スケーラー」を活用してそういったリスクを少なくしています。
超音波スケーラーには、軟らかいプラークは低速で除去し、硬い歯石があると自動で感知してパワーを上げる機能があります。必要なときだけパワーアップするので、不必要に歯や歯ぐきを傷つけません。 |
痛みをできるかぎり抑えた治療の実現のため、当院ではチップの先にもこだわりました。軟らかいペリオチップを使うことで一般的な金属チップの超音波スケーラーより振動や音が抑えられ、痛みを大幅に軽減します。 |
スケーリング
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毎日の歯磨きではなかなか落とせない歯にこびりついているプラークや歯石を、「スケーラー」という専用器具を使い取り除きます。当院では超音波スケーラーを用いて歯をキレイにします。 |
ルートプルーニング
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スケーリングでも落としきれない歯石は「キュレット」と呼ばれる専用器具で除去します。そのあと、歯の表面を滑らかに仕上げ、汚れの再付着を防ぎます。 |
外科手術
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腫れが引かない歯肉の除去や歯周ポケットを除去するための外科手術です。歯周ポケット6mmより深くなった症例で検討します。切除療法だけではなく、患者様に合わせてさまざまな外科処置を行います。 |
再生療法
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破壊された歯周組織の再生を促す治療法です。「GTR法」や「エムドゲイン法」など、お口の状態や症状に合わせてさまざまな方法を検討します。 |
一番大切なのは毎日のお手入れ
歯周病ケアの基本は、毎日の歯磨きです。しかし、毎日のケアではどうしても落とせない汚れも出てきますので、合わせて定期的に歯科医院でクリーニングすることをお勧めします。
当院では、患者様のお口の状態に合わせて正しい歯磨きの仕方を指導しています。また、お勧めの歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどもご紹介しています。お気軽にご相談ください。
「システマ」の歯ブラシは、ブラシが細長く、形がコンパクトで清掃性に優れています。また磨きにくい部分には形が工夫された「ピーキュア」がお勧めです。
気になる口臭はありませんか? 口臭の原因はおもに3つ考えられます。
体の病気からくる口臭はその病気の治療が必要になりますが、それ以外が原因の場合、お口のなかを清潔にしてもなかなか口臭が消えないようでしたら当院にご相談ください。お口の病気の治療や唾液量の検査などにより、総合的に口臭を治療いたします。